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Eバイクに使用している基本的なパーツは通常のスポーツサイクルと同じ。そのため、たとえば定期的にタイヤに空気を入れることや、チェーンへの注油、フレームの清掃など、基本的なメンテナンス方法は同じです。
ただ、ドライブユニットの調整など、Eバイクならではの箇所もありますので、日々行うことと、触ってはいけないところを、購入した店舗に一式聞いておくほうがよいでしょう。
チェーンへの注油が必要なのは普通のスポーツバイクと同じですが、注油するオイルはEバイク専用のオイルを選びましょう。というのも、ドライブユニットの強いトルクがあるため、専用のオイルでチェーンを守る必要があるためです。
チェーンの交換を行う際も注意が必要で、通常の自転車と比べて伸びやすい傾向があるため、Eバイク専用のチェーンを使用することが必要です。こちらもオイルと同様の理由で、強いトルクに耐えることができる専用のチェーンを用います。
また、トルクを掛けた状態でのリア変速はトップ側とロー側でトラブルが起きやすいため、しっかりと調整しておく必要があります。
シマノやボッシュ、ヤマハなどの主要ドライブユニットメーカーが扱っているドライブユニットは基本的に耐水設計。そのため、通常使用の雨天時の走行や洗車で浸水を心配する必要はありません。
ただ、水没には対応していないことには注意。また、通常の洗車は大丈夫ですが、高圧洗浄機を直接ユニットに吹き付けるのは避けたほうが無難です。
洗車する場合は、洗浄液をウェスに含ませて拭くことをおすすめします。
決して安くないパーツであるバッテリーは寿命が存在します。つまり、消耗品。できるだけ長く使い続けるための方法を紹介します。
Eバイクのバッテリーはリチウムイオン電池を採用しているものがほとんど。充電可能な乾電池や、スマートフォンのバッテリー、電気自動車で使われるバッテリーなど、様々な場面で使われている種類の電池です。
バッテリーによって差はありますが、一般的にはおおよそ1000回程度の充放電に対応しています。また、約600回充電すると充電性能が約50%まで落ち、これがいわゆるバッテリーの寿命です。多くのメーカーが交換の目処を5年としています。
充放電回数 | 約1,000回 |
バッテリー半減までの回数 | 約600回 |
交換の目処 | 約5年 |
なお、自転車によっては、バッテリーは車体に装着したまま充電が可能です。駐車場にコンセントがある場合は、非常に楽に充電できます。
一方で、コンセントが駐輪スペースにない場合は、バッテリーを外して充電できますので、自身の環境にあわせた充電が可能です。
バッテリーを長持ちさせるために注意したいことが数点あります。推奨したいこととしては、電池容量の管理です。一般的にバッテリーに使用しているリチウムイオン電池は、充電容量が30-60%で使うとバッテリーが長持ちします。
昔のニッカド充電池やニッケル水素充電池は電池を使い切って充電することを推奨されておりましたが、Eバイクで採用されているバッテリーは、電池容量が残っている状態で充電する「継ぎ足し充電」を行うほうが、電池の劣化を抑えることができます。
また、0から100%分の充電で1回とカウントされますので、こまめに充電を行うほうが、結果的に電池を長持ちさせることができます。
推奨されないこととしては、充電状態が100%になってもまだ充電したままにする、いわゆる過充電状態。他にも、充電容量が空の状態で放置するのも避けましょう。つまり、電池容量を0%と100%の状態で放置しないことが大切です。これらのことはバッテリーの寿命を短くする原因となります。
Eバイクを長期間使用しないときはバッテリーを自転車から外し、半分程度の容量でいいので充電しておき、室内で保管しておくのが好ましいです。また、パッテリーは熱に弱いので炎天下に放置するのも避けたほうが良いでしょう。
推奨 | 非推奨 |
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冬の走行では、長い下りなどでバッテリーが冷え、アシストを使っていないのに航続距離が減ることがあります。そのため、気温5度以下での走行では気を使う必要があります。極寒の中で走る場合は走行直前まで、バッテリーを暖かい室内で保管しておくなどの対策も有効です。
Eバイクは普通の自転車とは異なり、タイヤ径を変えて大幅にホイール周長を変えたり、ユニットのアシスト出力を変えるなどの改造は禁止されております。とはいえ、タイヤやチューブ、ペダルやサドル、グリップなどは交換できます。また外付けのバッグやスタンド、カゴなど後で装着するのも問題ありません。
ユニットの改造など、よほどのことをしない限りは大丈夫ですが、気になる場合は、自転車店に問い合わせてみましょう。