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一眼レフはスマートフォンのカメラと比べて比較的ダイナミックな写真を撮れますが、一方でスマートフォンや普通のカメラと比べると重く、サイズも大きいのが現実です。クロスバイクで一眼レフカメラを持ち運ぶ際はバッグなどを使わず、肩から掛けてそのまま運ぶという手もありますが、走りにくく万が一転倒した場合は精密機器であるカメラはほぼ破損してしまいます。
そのため、車と違ってクロスバイクだと、一眼レフのデジタルカメラはどうしても持ち運びにくいのが難点。そこでカメラを持ち運ぶためのバッグを用いることになります。
カメラは衝撃に弱いので衝撃を和らげることができるバッグに入れることが最適です。さらに一眼レフカメラはコンパクトデジタルカメラと異なり大きいので、普通のバッグにそのまま入れると、周囲のものと接触することで擦れて傷になってしまったり、バッグの中で固定されていない状態になり、思わぬ衝撃による故障の原因となったりします。そのため、普通のバッグにそのまま入れることは避けたいところです。
ということで、一眼レフを持ち運ぶのなら、普通のバッグではなく、カメラに特化したバッグである「カメラバッグ」を使用することになります。
最も簡単なタイプは一眼レフのソフトケースにストラップがついているタイプのもので、ケースに入れたまま持ち運びもできますし、このケースをクロスバイクのリュックやメッセンジャーバッグに入れて持ち運びという手もあります。
ただし、このようなケースは単独だとカメラ以外のものを持ち運べませんし、バッグの中に入れて持ち運ぶ際は、バッグから取り出した後にソフトケースから取り出すという2つのステップが必要となり撮影したいと思ったタイミングで撮影しづらいという欠点があります。
中級機以上のカメラの場合、結構な重さと大きさなので、中の荷物と接触せず傷や衝撃の要因を抑えたいところ。また、中級機以上の一眼レフを持っている人にとっては複数のレンズも持ち運びたいというのも心情かと。つまり、できればクロスバイク乗車中に持ちやすい(背負いやすい)バッグが適しています。
ここでおすすめしたいのがリュックタイプのEndurance ExtII。これは、Endurance Extの後継機です。
一眼レフの中級機となればカメラのボディの重さとレンズの重さだけでも結構な重さとなり、メッセンジャーバッグのような片側の肩(+背中)だけで支える形式だと、肩への負担が大きく、長い距離走りづらいです。
そのため、おすすめなのはリュックタイプのカメラバッグ。Endurance ExtIIは、両肩と背中全体でリュックを支えるので重さが分散されて体への負担を抑えることができます。
さらに、なで肩の人はリュックを長い間担ぐと、徐々に肩紐がズレ落ちてしまいがちですが、前方にバックルがついていますので、ずれることがありません。これがあるおかげで乗車中に体を大きく動かしたり、前傾姿勢をとったりしてもズレないのは大きいポイントです。もちろん、クロスバイクよりもさらに前傾姿勢をとるロードバイクでもこのカメラバッグは有用です。
上の画像は肝心のカメラを入れる場所に望遠レンズ装着のフルサイズ一眼とレンズを収納した場合。本体に加え2本レンズを積める容量。走行中にリュックが動き、カメラも動かないように、まわりの緩衝材がぴったりフィットするような設計になっています。
レンズ単品だけ持ち運ぶ場合は、その他の部分に何か入れることも可能ですし、何も入れなくてもクッションが動くことがないので便利。遠出する際はこの部分に小さく折りたためるウインドブレーカーを入れておくと様々な場合に使えて便利。
なお、クッションの仕切りの一部は動かすことが可能なので、手持ちのアイテムの大きさにあわせて動かすことが可能。
収納方法は上から収納する方法とサイドから収納する方法の2つ。出発前の準備時や時間のある時はしっかりと収納できる上側から収納し、クロスバイクを一旦停止させてからカメラを取り出し撮影するならサイドから出して使うという2つの便利なやり方ができます。
背面にはポケットがあり、財布や電池やライトを入れることができます。背面ポケットの中にも仕切りがあるので家の鍵や細かいアイテムはここに入れておくと後で探す手間もありません。
側面にはペットボトルが入る大きさのポケットがついています。クロスバイク乗車中であればボトルホルダーに入れておけばいいのですが、クロスバイクから離れた時にはこの部分に入れることができるので便利。
背中と接する部分には薄い収納スペースがあり、パソコンなどの薄くて幅広いものを入れることができます。日常パソコンを持ち運ぶ人にとっては便利。収納サイズは13インチ程度のノートであれば入れることができます。ただし、背中側が固くなり快適性が落ちるとともに、通気性も若干落ちてしまいます。
シルバーの金具部分が目を引くリュック上部は、金具で留めるロールタイプの収納方式になっています。旅行の際はこの部分に衣類などを入れることになります。ロールタイプなので荷物の量にあわせてバッグの大きさを変えることができるため、荷物が少ないときには空気抵抗を抑えることができるし、量が多い場合でもある程度の荷物を入れることができます。
上部のロールクロージャーの部分を使えば、例えば断熱マットのようなバッグの中に入れることができない大きさのものを持ち運ぶことができます。
旅行中に突然雨が降ってくることもあります。クロスバイクで遠出をする場合は雨具を持ち運ぶ人は多いと思いますが、カメラは水に弱い精密機器なので、バッグの水対策は必須。
このEndurance ExtIIは専用のレインカバーが最初から付属しているので走行している時に突然雨が振ってきても対応できます。
もちろんクロスバイクに乗っていない時もこのレインカバーは非常に役に立ちます。雨天時傘をさして体が濡れなくても出っ張っている分リュックは濡れてしまいますし、そうなると中に入れているカメラが危険。レインカバーをつけていればそのようなことにならないので安心。
もう一つこのレインカバーが有益なのが、雨天「後」の走行時。ほとんどのクロスバイクにはフェンダー(泥除け)がついていないので、ある程度の速度で濡れている路面を走ると後輪が路面の泥水を跳ね上げてバッグを汚してしまいます。バッグのレインカバーは雨天時でなくても路面が濡れている場合は装着しておくことで、バッグの汚れを防いでくれます。
カメラバッグは安いものから高いものまで価格はピンキリ。例えばカメラバッグ界の定番であるロープロのプロトレッカーは定価92,880円、タムラックのコロナは定価56,160円とそこそこの価格。
一方でEndurance ExtIIは背中に背負うカメラバッグとしては割と安い部類に入ります。安価な反面カメラバッグとしての機能は揃っているだけでなく、プラスαの機能が盛り込まれており、価格以上の価値はあるでしょう。
今回購入したのはEndurance ExtIIですが、一回り大きいサイズのEndurance(定価:22,800円)もあります。
こちらは3~4本のレンズが入ります。ただし、クロスバイクに乗る場合はできるだけ荷物を少なくしたいというのもあり、小さいサイズのEndurance ExtIIを選ぶほうがおすすめ。
なお、小さいサイズのEndurance ExtIIでもレンズ付きの5DMark4とレンズ2本は入ります。
Endurance ExtII | Endurance | |
---|---|---|
価格 | 17,800円 | 22,800円 |
大きさ | 17.5×28.5×43cm | 30×22.5×51cm |
容量 | 約12L(最大約18L) | 約18L(最大約22L) |
重さ | 1.75kg | 1.98Kg |
良い点を述べてきましたが、このEndurance ExtIIの最も悪い点は実物を確認する術が少ないこと。カメラバッグにもかかわらずヨドバシカメラなどで探しても現物を見ることができないのがマイナスポイントかと。筆者は結局アマゾンで注文しました。
様々なカメラバッグがありますが、収納のしやすさやクロスバイク乗車時に負担にならない作りなど、クロスバイクで写真撮影に遠出する時にも非常に便利。また、突然の雨にも対応できるのも大きいポイント。
クロスバイク乗車以外の場合でも非常に使いやすいカメラバッグなので、クロスバイクでも使えるカメラバッグを探しているのであれば是非オススメします。