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自転車通勤している人をよく観察してみると、2タイプのカバンを持っていることに気づきます。1つは肩掛けタイプのカバン。もう一つは、リュックタイプのカバンです。
通勤時にのみ使用するのであれば、個人的にはショルダータイプのものをおすすめします。その理由ですが、「背中が蒸れない」ということです。この点は非常に大きなポイントです。
リュックは体に密着していて、自転車走行時でもずれない点は非常に良いのですが、暑い夏はもちろんのこと、冬でも自転車通勤すると体が熱くなって、やはり蒸れます。人にもよるでしょうがこれは地味に不快です。
あと、リュックだとスーツに合いづらいという点もマイナスです。定番のドイターのリュックなら背中部分が開いているので通気性は問題ないのですが、アウトドアを強く意識したリュックなのでスーツに合うかといえばそうではありません。
コートアンドシエルぐらいスタイリシュなリュックならスーツに合うでしょうが、背中との接点はどうしてもできてしまいます。
そのような点で個人的に肩掛けタイプのカバンをおすすめします。
一方で肩掛けカバンは蒸れにくいのですが、走行中後ろに背負っていたカバンがいつの間にか前に来ていて走行の邪魔になるということもよくあることです。
これは、普通の自転車に比べてクロスバイクは前傾姿勢が多少強くなるため、走っているうちに姿勢を変えたり、地面からの振動によりズレたりするためです。 ズレてくると走行の邪魔になるだけでなく、それが原因での転倒や事故にもつながるので危険です。
様々な肩掛けカバンがありますが、その一つで自転車に特化したカバンがメッセンジャーバッグです。メッセンジャーバッグは自転車便に乗る人に向けて作られたバッグで、走行中にカバンが前にズレてこないような作りになっていたり、耐水性が高くなっていたりと、自転車乗車時に特化した作りになっており、自転車通勤に非常に使いやすいバッグとも言えるでしょう。
ティンバック2
出典 Amazon
メッセンジャーバッグだけでもたくさんの種類があります。その中から選ぶ必要があるのですが、通勤に使うという目的を達成するために、5つの条件を設けました。
駐輪場が職場のすぐ近くであればいいのですが、そうでない場合は駐輪場から職場まで歩くことになります。そのため、スーツで持っても違和感のないデザインが必須です。
このティンバック2は黒一色のモデルがあり、付け外しが簡易なショルダーストラップを調節することで、普通の肩掛けカバンのように見せることができます。そのため、スーツで持っても変に目立つことがありません。
目立たない(と思われる)メッセンジャーバッグな選択肢の一つとしてマンハッタンポーテージもありましたが、あの赤のロゴマークが目立ちすぎるので避けました。この辺りは好みの問題ですが。
マンハッタンポーテージ Casual Messenger Bag XS
出典 Amazon
なお、目立たないことを強調しておりますが、ティンバック2は黒一色でありながらも、一部光が当たると反射する素材を使っていますので、車のライトか当たると光ります。
特に通勤に使用するのであれば夜間の走行時には車を運転している人に対して目立たせ安全性を高めることも必要なので、この機能は嬉しいポイントです。
ティンバック2は軽い素材がつかわれていますがヘタりにくいのが特徴。その理由は強度と撥水性の高い耐久ナイロン素材を使っているからです。自転車の重さが走りに直結するように、搭乗者の重さも走りに直結します。そのため、なるべく軽いカバンで乗ったほうが良いに決まっています。
サイズはXSをおすすめします。もちろんティンバックには容量の大きなサイズのタイプもありますが、自転車通勤はそんなに多くの荷物を入れる必要がないため、最低限のものを持ち運べる軽量のXSが個人的には最適ではないかと思います。
自転車通勤をすると突然雨が降ってくることもしばしば。防水効果がないカバンだと、濡れながら走ると中の荷物が濡れてしまいます。ティンバック2は防水性が高く、少しの雨なら中身がぬれる心配はありません。
しかしながら、最も気をつけたいのが雨上がりのコンディション。雨は降っていないので空からの雨で濡れることはなくても、地面からの水を跳ね上げて背中がビッショリぬれることもあります。
これは、クロスバイクのほとんどの機種が泥除けを標準装備していないことと、普通の自転車に比べて速い速度でタイヤが回転するため、高く水を跳ね上げてしまうからです。
泥除けを使っているのであれば問題ないのですが、雨上がりの後に通勤すると泥がはねてしまい、背中に背負ったものが汚れてしまいます。つまり、毎回メッセンジャーバックを拭く事になります。そのため、泥がついてもすぐに拭き取れる素材が必須ですが、ティンバック2の素材は拭き取りが容易なので助かっています。
通勤に持ち運ぶものとして、財布とスマートフォン、雨合羽、ライト(帰りのため)ぐらいであればXSサイズでも十分入ります。 他にもウインドブレーカー、小さめのPCも入ります。バッグ全体の大きさはA4ファイルがちょうど入るぐらいです。
プラスアルファとしてペットボトル等飲み物を入れるスペースもなくもないのですが、少しきついかも。ただ、自転車通勤時には車体に取り付けたボトルホルダーにペットボトルを入れますので気にしなくても良いです。
駐輪場から会社までの間は、乗車時に使っているヘルメット、裾バンド、ウインドブレーカーは、布袋を常備し入れて運ぶと便利です。布袋はたたむと小さくなるのでサブの役割としてバッグの中に忍ばせておくと様々な場面で助かります。ちなみに、布袋は無印で150円ぐらいで売っているのでリーズナブルです。
また、このティンバック2は自転車通勤以外にももちろん使えます。長距離ライド時には、ペットボトルや輪行袋はボトルホルダーに入れますので、このバック1つでもタオルや着替えなどを入れて、日帰りの長距離ライドレベルであれば問題なくこなせます。
最後はやっぱり値段。自転車通勤専用として考えると、そう高いカバンを買うのは考えものですが、このティンバックは機能の割に比較的リーズナブルな価格かと思われます。というのも、必要最小限の機能しかついていないので、とにかく安い。これにつきます。普通に使えてこの値段なら通勤専用としてもアリではないでしょうか。しかも今なら黒だけ更に安い・・・。
ということで、長くなりましたが、ティンバック2買って満足しております。自転車通勤用カバンを探している人にオススメしたいバックです。
2022年10月時点では、ティンバック2のクラシックメッセンジャー XSは国内での販売が終了しているようです。
海外の公式サイトでは$89で販売されていることが確認できますが、日本国内で購入する場合は定価よりも高い価格で購入することとなりそうです。そのため、前述の5つの条件の一つである価格の面では若干満たしていないこととなりました。
同様の性能でオススメできるメッセンジャーバッグは、クロームのシンプルメッセンジャー。先に上げた5つの条件を満たしたメッセンジャーバッグです。
シンプルなデザインと防水性能、走行時にカバンがずれることを防止するサブストラップなど、機能面は申し分ない。容量は12Lと、クラシックメッセンジャー XSよりも若干大きく、PCやA4サイズの資料を収納可能。
自転車通勤で持ち運びやすいバッグを探している人にとっては非常に使いやすくなっていますので、自転車通勤時のバッグで迷っている人にはおすすめしたいです。
クローム シンプルメッセンジャー
出典 Amazon