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ロングライドに持っていくべきアイテムは様々ですが、装備を軽くするのが基本。一般に、初心者であればあるほど安全性を重視し、トラブルが心配で様々なものを持っていこうとしがち。
確かに、工具や補給食などが充実していれば安心ですが、それだけ重量が増すことになり、無駄なエネルギーを消耗してしまいます。
このあたりは、ロングライドに慣れていくにつれて持っていくべきものが明確になっていくため、持ち物は少なくなっていきます。ただ、装備を減らしすぎると、予期せぬトラブルに対応できない場合があるという問題もあります。
ロングライドの際、エネルギー補給は必須ですが、持ち運ぶ量は多すぎないことが重要です。荷物が大きかったり重かったりしますと、走行の妨げとなってしまうため、必要最低限の補給食を持ち運びましょう。
リュックの中に補給食をたっぷり入れておくのではなく、サイクルジャージの後ろポケット一箇所に入るぐらいの補給食を目安にするとよいでしょう。
また、食べ物であれば何でもいいというわけではなく、カロリーが体に吸収されやすい物を選ぶことが大切です。ゼリータイプの補給食は疲れているときにも飲みやすく、ロングライド時の定番です。
ロングライド中に、一気に沢山のものを食べると、消化器をはじめとしたあらゆる臓器に大きなストレスをあたえます。ときには血糖値の急激な低下が交通事故の要因となることもあるので注意しましょう。
休憩中にお店に入って食事をする場合も、同様のことを注意しておきましょう。
爽快感を求めて、コーラなどの炭酸飲料は不向きです。また、レッドブルのようなエナジードリンクもロングライドには適していません。カロリー補給と水分補給を両立させたいなら、スポーツドリンクを用いましょう。
走行の邪魔になったり、背中の通気を阻害したりするため、リュックやボディバッグのような体に身につけるバッグは用いるのはおすすめしません。
必要な装備は、サドルバッグやサイクルジャージのポケットに収めましょう。そのため、サイクルジャージは3つポケットがあるものが望ましいです。
サイクルジャージの真ん中にはウインドブレーカーなどすぐに使わないもの、利き手側にはタオルや補給食など即時取り出したいもの、利き手と逆側にはスマートフォンやタオルなど休憩時に取り出すものを入れておくなど、自分なりのルールを決めておきましょう。
サドルバッグには、パンク時に用いるメンテナンスセットや携帯工具、駐輪時に必要なワイヤーロックなど、使用頻度が低いものを入れておきます。
何かあったときに電話で助けを呼ぶだけでなく、ロングライド先での写真撮影や、近くの自転車店を調べたり、これからの天気を調べたり、地図を調べたりと様々な事ができるため、必須アイテムといえます。
電子決済機能を使えるようにしておけば、コンビニで財布をわざわざ出さなくてもよいので、自転車に乗る機会が多い人は電子決済ができるようにしておくとベスト。電車や多くのタクシーではSuicaが使え、多くの自転車店でペイペイが使えるため、万が一の際高額紙幣を持ち運ばなくてもいいのも嬉しいポイントです。
また、最近のスマートフォンは防水機能も優れているため、汗や多少の雨であれば気にしなくてもよく、サイクルジャージの後ろポケットにそのまま入れておけるので便利です。
ただ、山奥では電子決済が使えない自動販売機が多く、万が一の際の現金は必須です。
サイクルコンピューターは速度や走行距離、ケイデンスや心拍数など数多くの情報がわかるアイテムです。
走行時間や、ペース配分、ケイデンスによる疲労状態の把握もできるため、ロングライド時にあると非常に便利。ロングライドの頻度が少ない人も、日常でもサイクルコンピューターがあると便利な場面は多いため、この機会に導入することをおすすめします。
最近は多機能なサイクルコンピューターが多いのですが、多機能なものは高価で充電頻度(電池交換頻度)が高いものが多いため、最低限の機能を揃えて、電池交換が半年から1年に1回ほどの高いコストパフォーマンスモデルがおすすめです。
個人的にはサイクルコンピューターとアップルウォッチの組み合わせが、多種多様な場面に対応できるため、予算があればおすすめです。
ワイヤーロックやパンク修理キット、工具などの持ち物を収納するためのバッグ。人によっては防寒具や日焼け止めをサドルバッグに入れる人もいます。
サドル下に収まるように装着できる物が多く、そこまで大きなサドルバックでなければ、走行中に腿に当たって邪魔になることもありません。
複数のサイズが用意されているため、大きすぎず小さすぎない適切なサイズのものを選ぶといいでしょう。オススメはトピークのサドルバッグM。これくらいの大きさは走行時に太ももに当たりにくい一方で、基本的なものは全て収納可能です。
前方を照らすフロントライトと、後ろの人に自分の存在を伝えるリアライトの両方が必須です。視界の確保はもちろん、車側から自分を認識してもらう役目を担います。
夜間走行時はもちろん、長いトンネルを走行する場合も必須です。また、明るいうちに帰ってくる予定でも、トラブルによっては暗くなった夜間に走行せざるをえない場合もあるため、ライトはできるだけ持っていきましょう(最初からクロスバイク本体に装着しておけばよいです)。
水分補給のために欠かせないアイテム。水分は冷たいもののほうが飲みやすいため、保冷機能がついているものがおすすめ。また、口を直接つけずに飲むタイプのボトルのほうが衛生的に優れているため、そのあたりを選定基準にしましょう。
走る距離にもよりますが、スポーツドリンクだけだと飽きてしまうため、1本は水、1本はスポーツドリンクなどを入れて使い分けるとよいでしょう。フレームに2つドリンクボトルを挿せる場合は、2つのドリンクホルダーを備えておきましょう。
ドリンクホルダーにドリンクを入れなくても、パーツをドリンクホルダーに入れることができるツールケースを活用する方法もあります。
固形タイプやゼリータイプなど、さまざまな種類があります。おにぎりなども問題ありません。しっかりとカロリー摂取できるものを選びましょう。ゼリータイプの飲料は手軽に補給できるためおすすめです。
ただ、消化が悪いものは不適切。他にも、量が多いと走りに影響があるため、バランスを考えて選びましょう。
お金は必要不可欠。密閉可能なビニール袋などに入れると、雨にも濡れず便利。お金は万が一の場合に備えて5000円程度あるとよいでしょう。
スイカやペイペイなど、スマートフォンで支払い可能な場合は、お金を持たずにロングライドに出ることも可能。ただ、自動販売機は現金のみの場合が多いため、少々の小銭ぐらいは持っていきましょう。
なお、5000円札だけを持っていくのはおすすめしません。というのも、自動販売機は5000円札は使えないですし、田舎の場合は近くに店舗がなく、自動販売機しかないこともあります。
盗難を防ぐために鍵は必要。重量が重い鍵は壊されにくいのですが、ロングライド時はコンビニに立ち寄るなどくらいしかクロスバイクから離れる機会はないため、軽量なワイヤーロックで十分です。ただ、ワイヤーロックは切断されやすいため、駐輪の際はできるだけ目を離さないようにしましょう。
季節に合わせた防寒対策も必要で、例えば、冬場は寒さ対策、夏場も汗による冷えがあるため、それなりの防寒対策を行いましょう。さらに、春秋に山に行くなら防寒対策は必須です。事前に天候をチェックして万全な対策を行いましょう。
持ち運びやすい防寒ウェアの基本はウィンドブレーカー・ニーウォーマー・アームウォーマーです。これらの防寒ウェアは小さく折りたたむことができる物を選びましょう。小さく折り畳めるものであれば、サイクルウェア後ろのポケットに収納する事が可能です。
なお、ウインドブレーカーは畳まず適当に収納すると背中のポケットに入らなくなります。多少手間ですが、きちんと畳んで収納しましょう。
スマートウォッチはなくても良いのですが、心拍数や走行距離、走行時間やカロリーなど、様々なことがわかります。あると非常に便利です。
これらはトラブルが起こった際に必要なアイテムです。基本的にトラブルは自分の力で解決することが望ましいのですが、万が一のトラブルも例えばしまなみ海道ならしまなみ島走レスキューに頼ったり、町中を走るなどの場合は、近所の自転車店で解決できますので、何かあった場合はお金でプロの力を頼るという人は不要かもしれません。
ただ、そのようなフォローに頼れないような箇所を走るのであれば、持っておいたほうが無難です。
パンクは出先で最もよく起こるトラブル。十分に注意して走行しても、絶対にパンクしないという保証はありません。パンク修理セットはサドルバッグに入れるのが一般的ですが、背中に収めるという方法もあります。
また、パンク修理はけっこう大変なため、パンク修理を一度も行ったことのない人は、事前に一度ホイールの着脱から、タイヤの着脱、チューブの取替えまで、一式行っておきましょう。旅先でのパンク修理が初めてというのはハードルが高すぎます。
タイヤレバーはホイールからタイヤを外す際に必要です。できるだけ軽量なものを選びましょう。タイヤ着脱に慣れている人はタイヤレバー2本でいいのですが、3本準備しておいたほうが作業が行いやすいです。
パンク修理に欠かせないアイテム。1度目のパンクはチューブを取り替えることで対応します。
交換用のチューブはそうそう使うことがないだけに、サドルバッグに長い間入れたままの人も多いです。ただ、チューブはゴム製品なので時間が経つにつれて劣化するため、いざという時に劣化して使えないことがあります。そうならないよう、ジップロックに入れて空気を抜いてからサドルバッグに入れておくとよいでしょう。
不運にも1日に2回目のパンクに見舞われたら、穴の空いている箇所をパッチでふさいで対処します。
釘などが刺さった場合、チューブは交換やパッチを当てて対応する必要がありますが、よほどでない限り、そのままタイヤは使えます。ただ、タイヤが裂けてしまったときは使えなくなりますので、タイヤ内側に貼る補修用パッチもあればベスト。
携帯用ポンプがないとチューブを交換したあとに空気を入れることができません。携帯用の空気入れは普通の空気入れと比べて、空気を入れるのが難しい(大きな力が必要)ので、事前に空気を入れる練習をしておきましょう。携帯用空気入れは、エアゲージがついていないものがほとんどなため、あくまで緊急用として使用します。
多少使いづらいというデメリットはありますが、携帯工具は小型で軽量なものがよいです。アーレンキーとドライバーがひとつになったものを選びましょう。これがあればかなりのトラブルに対応できます。