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クロスバイクは普通の自転車のようにサドルの高さだけを調整するのではなく、サドルの前後位置やハンドル位置など必要に応じて全体的な調整が必要です。ほとんどの人は自転車屋で購入した際、初期の調整をやってもらうので自分で調整することは不要ですが、友人から譲ってもらった場合や、個人からオークションで購入した場合は自分で初期設定が必要になります。
もちろん、サドルの高さを適当に合わせても乗ることはできますが、設定を適切に行わず、乗車時に足や腕、腰が伸び切ってしまうようでは、ある程度の距離を走った場合や、通勤やトレーニングで日々走っている場合、お尻や腰など身体のどこかに痛みや疲れが出てきやすくなります。
これはセッティングが適切でなく乗車時のポジショニングが微妙にずれている証拠。調整すれば、痛みも消え走行時の負担が軽減できます。
サイズ調整の最大の目的は走行時にリラックスできるようにすることです。こうすることで長距離走っても疲れにくく、体への負担も少なくなります。
もう一つ大切なのは体重の分散。体重をサドル、ハンドル、ペダルに3分割できるような設定を目指し、各部の負担を軽減することが大切です。長距離乗っていてお尻が痛い場合は、お尻に重心が偏ってしまっている可能性が高いです。
普通の自転車と異なり、サドルの調整には六角レンチが必要なモデルがほとんどです。工具が必要で面倒かと思われがちですが、一度調整すればそう簡単にズレてこないので安心です。
また、工具が必要なので、イタズラでサドルだけ盗まれるというトラブルも起きにくいとうのもメリット。
この携帯レンチは六角レンチの他に、ドライバーもついているので、これ一つで簡易なセッティングから簡単なメンテナンス、ボトルホルダーのようなアイテムの装着など可能です。ただし、使い勝手はそこまで良くないので、家に六角レンチがなければこの機会にきちんとした工具セットを揃えておくことをおすすめします。ちなみに、レンチは長いほうが回しやすいです。
サイズ調整に最も重要なポイントがサドルの高さ。以下の方法で適切なサドルの高さを決めます。調整時は乗ったり降りたりが多く、一人で設定することも可能ですが、もう一人いると横から見てもらったり、支えてもらえたりと、設定する際は楽なので、誰かに協力してもらいましょう。
サドルの高さの目安=ペダルが1番低い位置で踵を乗せ、膝がちょっと曲がる程度
目安のとおりに設定を行った後は、実際に乗ってみて微調整すればベストポジションになるはずです。
ただ、設定通りに行うとサドルは非常に高くなってしまうと感じるでしょう。クロスバイクのサドルの高さとしては停止したときに足がつきやすい状態よりも、効率よくペダリングできる状態のほうが大事なのでこれぐらいの高さで問題ありません。
効率よくペダリングできる高さ > 停止したときに足がつきやすい高さ
初心者の人は足が着かないと不安な人という人もいるので、そのような人は最初だけサドルを低めに調整してもいいのですが、できるだけクロスバイクに適した高さに調整しておくことをおすすめします。
というのも、サドルが低い状態である程度の距離を走ると、太腿内側の筋肉への負担が大きいためが疲れやすいだけでなく、膝にかかる負担も大きくなるためです。できるだけ早く本来の高めのサドルで乗りこなせるようになりましょう。
サドルは前後にも調整できます(一部できないサドルもアリ)。前後の位置はクランクの角度と膝の位置で決めます。ペダルの位置を最もペダルに力を伝えやすい角度である約30度の位置にペダルを持っていき、その状態でペダルに拇指丘を置いて膝関節とペダルの中心が垂直になるようサドルを前後させ、前後位置を決定します。
クロスバイクのハンドルバーは、ステムの下のスペーサーの個数を調整することで高さの調整ができます。六角レンチさえあればそんなに難しい作業ではありません。
ハンドルの高さはサドル上面と同じ高さに合わせるのが基本。停止させた状態で少し遠くから見て調整しましょう。ちなみに、MTBならサドル位置よりも若干高めでロードバイクなら低めに設定します。
多くのベルやライトは工具が不要。注意点としては、手で締めると緩んでいた場合落下して壊れてしまうので、強く締めることが必要です。
ライトの角度は少し先の地面を照らせる角度にします。上向きにしてしまうと、対向車が眩しくて相手の視界を奪ってしまいます。
クロスバイクによって1つ備え付けられるものと、2つ付けられるものがあります。価格も安く、つけていると普段ドリンクボトルを持ち運ばないが、突然喉が渇いた時にペットボトルを買ってもそこに入れて持ち運べるなど、何かと便利なのでつけておきましょう。
サイズの調整方法はクロスバイクにとって非常に重要な要素。やることが多く面倒くさいと思うかもしれませんが、ここをきちんと行っておけば快適に楽に走れるようになりますので、しっかりと行っておきましょう。