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これから紹介するアイテムは絶対に必要なものではありませんが、ないと事故にあったときに重大なことになったり、路面コンディションが悪いときにはスーツやかばんが泥だらけになったりと、あったほうが絶対に便利なアイテムです。使っているうちに自分の必要なアイテムが出てきますので、最初はある程度の機能が揃ったこれらのアイテムを1万円以内でそろえてみましょう。
空気入れ | タイヤに空気を入れるために絶対に必要 |
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ベル | 法律で設置が義務付けられている |
ライト | 夜間走行の場合は法律で設置が義務付けられている |
鍵 | 盗難防止は必須 |
メンテナンススタンド | 日々のメンテナンスや保管に使用 |
ヘルメット | 安全性を高めるために必須 |
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グローブ | 操作性向上や衝撃吸収など通勤を快適に |
泥除け | 道路からの水はねを防ぐ |
裾バンド | 裾がチェーンで汚れるのを防ぐ |
レインコート | 突然の雨で衣服が濡れないように |
これまでかぶる習慣がなかった人にとっては面倒くさいと感じるかもしれませんが、ヘルメットは自転車通勤するのであれば絶対に必要なアイテム。車のシートベルトと同じように、乗る時はかぶることを習慣化しましょう。
ヘルメットをかぶる目的は2つあり、一つは転倒や事故の際に頭を守るため。もう一つは派手なカラーリングで目立つことにより、車などに自分の存在をアピールし、事故を抑制することです。
クロスバイクに載っている間常にヘルメットをかぶっておくことになり、暑い時期は頭が蒸れてしまうことが気になりますが、最近のヘルメットはフィット感に気を配って選びさえすれば、長時間かぶっても負担にならないようにさまざまな工夫が凝らされているので、ヘルメットをかぶっていても快適です。
いざ購入しようと思っても、たくさんのヘルメットの中から何を選んでいいかわからなくなると思います。実は粗悪品さえ選ばなければ、何を選んでも一番大事な安全性に大きな違いはありません。違う点といえば、上位モデルほど軽量で装着感が優れているということです。
選ぶ際は、自分の好きなデザインやカラーのものを選ぶといいでしょう。好きなものならいつも身につけたくなり、身を守るアイテムだから常に使ってこそ意味があるのです。
もう一つ大切にしたいのがフィット感。ひとりひとりの頭の形や大きさがそれぞれ異なり、合う合わないがどうしても発生します。特に海外ブランドのものは、日本人の頭にぴったりと合わないこともあるので注意しましょう。
頭に合っているか | サイズ選びは慎重に。ヘルメットの正面は眉毛の上に。少しでも違和感があったら×。サイズ調整ができるものもある。 |
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デサインがよいか | 自分の好きな色や形であること。気に入らないものならそのうち使わなくなる。 |
首に回すストラップは指が1本入るくらいに調整しましょう。締めすぎると違和感があり苦しくなります。一方、緩すぎるのは転倒等の際に外れてしまうことがあるので×。
初めて買うならオージーケーカブトFIGOG-1がおすすめです。重さ260gと軽量(安全性はトップモデルと変わらず、重さは60gほど重いが誤差の範囲)。クロスバイク初心者にとって購入しやすい値段ながら、必要十分の機能が揃っています。
グローブにはいろいろな役割があり、防寒や滑り止め、振動吸収と、グローブをするメリットはとても大きいです。そういう意味では、快適な自転車通勤にぜひとも揃えておきたいアイテムでもあります。
最も重要な役割は、転んだときに手の平を守ることです。クロスバイクの走行中に転ぶと路面に手をついて体全体を守りますが、グローブをつけていないと、手の皮がむけてしまうという惨事に。安全面を向上させるためにもグローブの着用をおすすめします。
また、普通の手袋や軍手をグローブ代わりに使っている人もいますが、ズレやすく滑りやすいため、自転車専用のグローブにしましょう。特にミトンタイプの手袋は危険です。
転倒時に手のひらを守るという役割もそうですが、通勤に必要という理由はそれだけではありません。グローブはハンドルを握った状態にあわせて作られているだけでなく、滑りにくく高いグリップ感の素材がクロスバイクの操作性を高める役割を担っています。 また、手のひらの部分には衝撃吸収用のパッドが入っており、地味に疲労につながる路面からの振動をやわらげてくれます。
以上のようなグローブの便利機能により、クロスバイク通勤時の操作ミスを防ぎ、疲労をやわらげることができるのです。快適かつ、安全に自転車通勤をするためにもグローブも揃えておきましょう。
グローブだけでもいろんな種類があって迷うかもしれませんが、初めて選ぶのであれば、季節とサイズが合っていれば大丈夫です。 グローブは消耗品であり、ある程度使って走らないことには自分にあったグローブはわかりません。つまり、最初はそこまで高価なものを選ぶ必要がなく、定期的に買い替えることになるためです。
しばらく使っていると、「パッドは厚めのほうがいい」や「通気性を重視したい」など、自分にどのようなグローブが適しているかなんとなくわかるようになります。
運転のしやすさについては手袋タイプグローブより指ぬきグローブのほうが運転しやすいので、春夏秋は指ぬきグローブを使うことになります。 春夏秋用で初めての購入ならHIKING サイクリンググローブ(指ぬきタイプ)がおすすめ。
手のひらには衝撃吸収用パットが備わっていて、快適性を高めています。値段も手ごろ。別のタイプのモデルでメッシュ素材でパッドの厚いものもありますが、そのへんは好みの問題です。
Shimano サイクリング グローブ
参考価格:5,239円
素材はナイロン製で風を通さず、手の甲部分に防水生地を使っているので、多少の雨なら大丈夫。手のひらや指の先端部分に滑り止め素材を使っていて、安全性を高めているのもポイント。
冬用であれば、風を通さないことが必須条件。West Biking サイクリング グローブは風を通さず、ハンドリングの違和感も少なく冬の自転車通勤に役立ちます。
雪や突然の雨のことを考えて、防水性のあるもの(完全防水でなくていいので)が更に良いです。 質の悪いグローブは真冬に一時間程度で指先に寒さを感じてきます。そうなってくると辛いだけなので、冷えにくいものを選びましょう。
普通の自転車と違い、クロスバイクには泥除けがついていません。泥除けがついていない状態で水たまりを走ると頭から背中、サドル部分まで泥水が跳ね上がり汚れてしまいます。 スピードが遅いと泥水の跳ね上がる高さは低いのですが、クロスバイクは速度が出るので、水たまりの水を大きく跳ね上げてしまうのです。自転車通勤時に突然の雨が降り、会社について気づいたら背中やバッグ、靴まで泥だらけ・・・ということにもなりかねません。
そこで必要なのが泥除け。晴れているときは泥除けをつけているメリットがないので、着脱式の泥除けがおすすめです。雨の中走行する場合や、前日の雨で路面が濡れている場合に泥除けを装着します。 また、雨が上がった後でも、道路の水をタイヤが舞い上げ、泥除けがないと文字どおりドロドロになるので、雨上がりからしばらくはつけておいたほうがよいでしょう。
泥除けには前輪用・後輪用のタイプがありますが、後輪タイプだけで問題ありません。というのも、前輪ではねる水はフレームが泥除け代わりになってあまり泥はねしません。また、前輪タイプの泥除けは後輪タイプと比べて取り付けにくく、使用頻度が大きく下がることになるからです。
おすすめはゼファールのSWAN-R。工具不要で閉めるだけの簡単着脱式。ある程度長さがあるのでクロスバイク特有の700Cの大きなタイヤでもカバー範囲です。通常は使用しませんが、路面のコンディションが悪い場合にのみ使います。 着脱式の泥除けはサドル下に取り付けますが、設置場所はリアライトの下。逆にすると、泥除けをつけたときにリアライトが見えなくなってしまいます。
以前は短いタイプの泥除けを使っていて、ほんの少しですが背中が汚れてしまったということもありましたが、カバー範囲が広いこちらを使うようになってから、汚れることはなくなりました。
注意点としてはタイヤと平行に取り付けること。取り付けはとても簡単ですが、締めがゆるいと走っているうちに泥除けがずれてしまいタイヤと平行にならず、路面の水分を背中で受けることになります。
裾バンドは足首の裾をまとめることで服とチェーンが接触させなくなるアイテムです。 スーツだけに限らず、裾がある服でクロスバイクに乗るのであればすそバンドを使うことになります。
普通のシティサイクルであれば、ペダル付近のチェーン周りがガードされており、服がチェーンにつくことはありませんが、ほとんどのクロスバイクはチェーンガードがありませんので、スーツや裾の広い服の場合、裾がチェーンに触れて汚れてしまうからです。
安全性をあげるものを選ぶ | ほとんどの裾バンドは安全性も考慮されており、光を当てると反射する素材が使われています。なかにはLED内臓で光るものもあります。自転車通勤は帰路は暗くなることも想定し、車のドライバーからの認識度を高めるタイプがおすすめです。 |
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固定タイプにするか、まとめるタイプにするか。 | 足首に固定する方法は主に二つ。固定タイプはマジックテープ式になっており、まとめるタイプは裾バンドの丸まった形状を使って裾をまとめています。まとめるタイプは走行中にずれていくことが多いのが欠点。一方マジックテープ式は磐石に見えますが、人によっては硬く締めすぎて何度も走るうちにアキレス腱部分に違和感が出る場合も。このあたりは実際に何度か使ってみないと何が自分にあうのかわかりません。 |
雨の降っている日は自転車通勤をしないという人であっても、突然の雨は自転車通勤するうえでは避けられません。もちろん傘刺し運転は厳禁、そんな時はレインコートを使います。ただしここではあくまで緊急措置として使いますので、100円均一ショップで売っているレインコートで十分です。これがあれば、上半身と荷物ぐらいは守れます。
また、雨は降っていなくても路面のコンディションが悪く、泥除けを持ってきていない時に、服やかばんの汚れ防止としても使用することになります。 わりとコンパクトな大きさなので、通勤かばんに緊急用として入れておきましょう。
モンベル レインダンサージャケット
素材 | ゴアテックスファブリックス3レイヤー |
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重さ | 335g |
たたんだ時の大きさ(cm) | 9×9×17 |
耐水圧(mm) | 45000 |
透湿性(g/m2/24hrs) | 13500 |
予算に余裕があるなら高機能レインコートにステップアップしてもいいでしょう。ゴアテックス素材を用いているので、雨で濡れないだけでなく、通気性も高いのでムレにくいのがポイント。さらには軽く大きさも小さいと着ているので、普段持ち運んでも負担になりません。
ただ、高機能なだけに高価格で、価格が10,000円以上するため、今回は割愛します。詳しく知りたいなら自転車通勤におすすめの高機能レインコートを参考に。
上記で紹介したものを合計すると以下のとおりになります。
ヘルメット | オージーケーカブトRECT |
6,161円 |
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グローブ | HIKING サイクリンググローブ |
1,450円 |
グローブ ※冬用 |
West Biking サイクリング グローブ | 1,850円 |
泥除け | ゼファールSWAN-R |
1,566円 |
裾バンド | ユニコ Bikeguy B-ストラップ ワイド ブラック |
345円 |
レインコート | 100円均一のもので | 108円 |
合計: 8,429円(冬用グローブ入れると10,279円)
※2018年6月時点のアマゾンでの金額
冬用グローブを入れると1万円オーバーになりますが、おおよそ1万円以内で収まります。クロスバイクで自転車通勤を始める場合基本アイテムを1万円でそろえるとして、通勤アイテムをプラスで1万円の合計2万円が必要になります。 ただ、グローブ以外は毎年買い換えるものではないので、初期費用と割り切って最初にそろえておくことをおすすめいたします。
最後に、毎日自転車通勤をするのであれば、事故にあったり、事故を起こしたりする可能性が高まります。特に、歩行者に対して事故を起こした場合高額な賠償金額が必要になります。万が一の場合に備えて自転車保険に加入しておきましょう。