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様々なクロスバイクの中でこれが欲しいという一台が見つかったら次はサイズ選びです。クロスバイクは普通の自転車と同じようにサドルの位置を上下させることが可能なので足の長さに対してサイズ調節は可能です。
しかしながら、足の長さだけでなく、自分の身長や腕の長さなどに合わせたものを選ぶことでクロスバイクは最大のパフォーマンスを発揮することができるため、一つのモデルに複数のサイズが展開されています。
とはいえ、サイズも数十種類あるというわけでなく、大まかに3種や5種というぐらいのものなので、最終的にはサドルを前後に動かしたり、ハンドルの取り付け角度を変えて、サイズを合わせます。
気を付けておきたいのはカタログ上で「適正身長」の範囲であっても、股下や腕、胴の長さは人それぞれ異なるため、必ずしもカタログ上の「適正身長」が自分に最適かどうかはわからないこと。インターネット通販で購入する際は特に注意しておきましょう。
初心者の方にはカタログなどにサイズが記載されておりますが、それが何を示しているのかわからないと思います。サイズの選び方の前にまずはそのあたりを説明します。
カタログなどでサイズの個所を見てみると「フレームサイズ:500」や「フレームサイズ:48」などと記載されております。一般的にはこの数値はフレームのサドル下に来るチューブの長さのこと。この長さが大きければ大きいほど身長が高い人向けで、短ければ短いほど小柄な人向けです。
ただし、フレームの形状によってこの部分の長さが同じでも適切な身長帯が異なってくるので、あくまで参考値程度で押さえておきましょう。また、メーカーによってはS・M・Lなどで表記しているメーカーもあります。
メーカーによって適正サイズは異なりますが、一般的には以下のサイズが適正身長です。500などと記載されているのはその単位はミリメートル(mm)、50などならセンチメートル(cm)、17.5などならインチとなります。
クロスバイクのサイズ展開はメーカーやモデルによって異なります。例えばクロスバイクの定番ともいえるESCAPE R3は370・430・465・500というサイズ展開、また、女性向けのモデルであるESCAPE R3 Wは350/400/440、一方でデローザのMilanino MINIMALEは480/520サイズのみと多種多様。
下記はメーカーごとによるサイズ区分けの違いを示した表です。同じクロスバイクでもメーカーによってサイズ区分けには違いがあります。
フレームサイズ | 身長 |
---|---|
420mm | 150-165cm |
460mm | 160-175cm |
500mm | 170-185cm |
フレームサイズ | 身長 |
---|---|
500mm | 160-168cm |
520mm | 165-175cm |
540mm | 170-178cm |
560mm | 175-185cm |
自分の欲しいモデルが決まったら、上記のサイズ表の読み方を元にカタログやメーカーホームページ、クロスバイク車種一覧ページなどでどのようなサイズを取り揃えているかを確認しましょう。
特に、デローザやピナレロなど有名自転車メーカーは海外のメーカーなので、体格の大きい欧米人を基準としたサイズ展開をしていることが多いので、欲しいモデルでも自分にあったサイズがないこともありますので注意しましょう。
しかしながら、人気の車種は女性や小柄な人のためにも小さいサイズがあることも多いです。「女性向けクロスバイクの選び方」では女性や小柄な人にも適したサイズのクロスバイクを紹介しております。
サイズ展開はメーカーの規模に左右されることが多く、メーカーごとにサイズの取り扱いは異なっています。例えば、自転車メーカー最大手のジャイアントは1つのモデルにつき複数のサイズを展開しております。また、女性向けモデルは小さいサイズが豊富だったりもします。
そのあたりを踏まえてサイズのある程度のあたりをつけておきましょう。
ある程度のあたりが付いたら自転車店で店員さんに相談してみましょう。クロスバイクやロードバイクを取り扱っている自転車店であれば欲しいモデルがあったり、それに近いサイズのものがあったりするので、またがってみたり、アドバイスをもらったりして最適なサイズを検討しましょう。
サドルからハンドルまでの長さも重要な要素。
この長さが適正でないと極端な前傾姿勢になったり、上半身が起きすぎてしまったりと、姿勢が適切でなくなり、ペダルを正しく回すことができなくなります。無理な姿勢で乗っているため、ある程度乗っていると、足がつりやすかったり、お尻等のカラダの各部に痛みが生じたりします。
そうならないためにも、自転車店でアドバイスをしてもらったうえで、適切なサイズのクロスバイクを買うようにし、納車の際には店員さんにサイズを合わせてもらいましょう。
自転車店には様々なクロスバイクが置いてあり、ほとんどのクロスバイクは展示用で一応はまたがってサイズの具合を把握することができます。ただし、ペダルがついていなかったり外で乗るとタイヤの汚れてしまったりなどの理由から試乗できるわけではありません。
しかしながら店舗によってはクロスバイクの試乗車がある店舗もあり、実車に乗車してみて、自分にあったサイズを探るだけでなく、実際に走ってみて感覚に合うかどうか判断することもできます。
もちろん、試乗車がある店舗はそう多くなく、試乗車があるのは、ジャイアントストアのようなメーカー運営ショップや大規模自転車店です。例えばジャイアントストアであればジャイアントの自転車しか置いてないのですが、その種類は豊富で、クロスバイクからマウンテンバイク、ロードバイクなど多種多様なモデルが揃っています。
試乗を希望する場合は、欲しいモデルが試乗車になっているかどうか事前に店舗に確認しておきましょう。
クロスバイクの納車の際にはサイズなどの最終調整を行います。例えばサドルの高さだけでなく、前述したようなサドルの前後位置調整やハンドルの高さや角度調整などです。このサイズ調整の微妙な加減がクロスバイク初心者の人には難しいため、自転車店にて経験豊富な店員さんにお願いすることをおすすめします。
ネット通販で実物を見ずにクロスバイクを購入してしまうと、サイズがまったく合わかなったということもありえます。サイズが合っていないと、乗りにくかったりペダルを回しにくかったり、ハンドル操作がしにくかったりして、快適にクロスバイクに乗れません。
また、その状態で長時間乗り続けると自分の体を痛めてしまいますので、サイズの合わないクロスバイクに乗りづつけるのはやめておきましょう。
サイズが適切でない場合は、サドル位置の調整やハンドルの高さなどを調整することになります。サドルの高さ調整はともかく、それ以外のパーツ調整については自転車店でお願いすることになります。
なお、サイズが極端に違っていると、サドルやハンドルなどのパーツを交換したとしてもカバーできませんので注意しましょう。
自分に最適なサイズを選ぶのであれば、インターネットの通信販売などではなく、お店に行って相談・購入することが一番です。
通信販売だとサイズの確認ができませんし、購入後のサイズ合わせも自分で行わないといけません。
特にクロスバイク初心者の人は最初のサイズ合わせは重要です。最適なサイズの一台を選び、快適なクロスバイク生活を送りましょう。