<広告>
ブレーキシューは摩耗によって徐々に削られていき、最後にはなくなってしまいます。交換時期はパッドに掘られている溝が消えた時ですが、雨の日にクロスバイクに乗ると特に摩耗しやすく、通勤で毎日使用していると半年程度で交換が必要になるなど、交換頻度は人によって様々。
新品時に近い止まり方になります。また、シューを上位のものに変えることでこれまで以上の制動性にグレードアップ。 また、 制動性が高まることで事故にあいにくくなるだけでなく、思い通りの走りをすることもできるので、全体的な性能が上がります。
ブレーキシューには様々な種類があり、コンポーネントによって取り付け可能なブレーキシューが異なります。
MTBタイプコンポーネント対応のブレーキシュー。
ロードタイプのコンポーネントなら、上級コンポーネントであるアルテグラのブレーキシューに変えることをおすすめします。あくまで自己責任ですが、ソラや105などでもアルテグラのブレーキシューを取り付けることは可能なのです。
価格はそれほど変わりませんが制動性は大きく変わり、一度購入すれば今度からはゴム部分だけ交換すればいいので経済的。ブレーキシューの交換の際はこの機会にパーツのグレードアップを行いましょう。
ブレーキシューを取り外します。ポイントは片側ずつ外して取り付けるという順序で作業をすること。両方同時に外してしまうと最初にどのようについていたかわからなくなった時困るからです。
あと、普段手の届きにくい場所なので、このタイミングでブレーキ内側を拭いておくといいでしょう。
ブレーキシューをアームに固定します。シューには取り付ける方向が指定されているので注意しましょう。例えばアルテグラのブレーキシューは向きが決まっています。ブレーキシューに付いている台紙を開くと記載されているので読んでおきましょう。
位置と角度を調整しながらブレーキシューを取り付けボルトで固定します。コツは若干前を狭くすること。
取り付け専用のキットも販売されており、このアイテムを使うと適切な位置にブレーキシューを固定できますが、値段がわりとするのが悩ましいところ。年に一、二回の作業なので財布と要相談。
反対側も同様の作業で行います。
ブレーキキャリパーのクイックリリースレバーを下げてブレーキを閉じる。 最後にブレーキキャリパーのアジャスターボルトでリムとシューの間隔を調整して終了。
上から見ると左右の間隔がずれていることがわかります。ずれている場合は一度クイックリリースレバーを開いてから調整しましょう。正しい位置と角度にブレーキシューが取り付けられていなければブレーキ本来の性能は発揮できませんので注意。
前後共にブレーキシューを交換して終了です。前輪の方が後輪よりも減りが早いことも覚えておきましょう。
リムのブレーキシューと接触する部分はブレーキを使用するごとに擦れて汚れてくるので、表面を削って整えます。整える道具はラバー砥石というアイテム。
ラバー砥石は大きな砂消しゴムのようなもので、これでリムを磨くとブレーキシューで汚れた部分を綺麗にすることができます。価格は500円程度と安く、一度買えば長い間使えるので、この際に揃えておくのをおすすめします。
ブレーキをかけた時にいつもと違う異音がするので点検すると、ブレーキシューに異物が食い込んでいることがあります。
これはリムの削りカスや小さな石がブレーキシューにたまっている状態で、金属を削っている状態です。
そのままにしておくとリムがどんどん削れていってしまうので、この場合はホイールを外し、シューに食い込んでいる異物を千枚通しなどの先の尖った工具で取り除きましょう。
ついでにシュー表面が削れた影響で固くなり効きが少し落ちていますので、棒ヤスリで固い表面を削ると効きが復活します。